DonOkamotoのそれそれ

50才で起業を目指す海外駐在中年リーマンが体験や情報を発信します。

2,000万儲けて、2,000万円失った実体験から言います。FXには手を出すべきではない理由。後編。

私の体験談

2000万円損した時の話

2007年後半に入ると円は120円をトライするのですが、何度も壁に跳ね返され、円安のスピードは徐々に落ち始めてきます。押し目を伺う時間が長くなり、トレード回数も減少、勝率も少しづつ減少し、これまでのように資金が右肩上がりに増えない状況が続きました。

円安トレンドは終焉が頭をよぎる事はありましたが、アメリカ経済絶好調、金利高の状況は変わりませんでしたし、「円安トレンド」の考え方が2年間に渡る度重なる成功体験をもたらしてくれた事もあり、私はこの停滞は更なる円安への踊り場と捉えていました。

この頃から経済ニュースで「サブプライムローン問題」という言葉を見るようになります。低所得者向け住宅ローン担保証券債務不履行により、金融機関が大きな損失を出し始めた問題です。今であれば、これが当時のアメリカのバブルを支えていた、信じられないほどいい加減な金融の仕組みが崩壊しつつある事の兆候である事がわかるのですが、いくらアメリカ経済状況を勉強していたとはいえ、小企業のサラリーマンである私にはこの情報の重要性が全く理解できませんでした。

そして遂に、急激な円高がやってきます。(120円近くまで達したドル/円は2008年末には103円に達しました。)

私は、2008年当初の円高への反転を見てもなお、私は踊り場であるとの考えを保持してました。2006-2007年の円安トレンドの時にもひやっとするような円高局面はありましたが、私はそこで押し目買いをして散々儲けてきたのです。今回もきっと同じパターンで儲けられるはずと考えていました。

しかし、私の読みに反し相場は円安に戻ってきません。値が戻らない状況で、押し目を入れますのでロスカット/負けを繰り返します。負けを取り返す為に、取り戻す為に投入額は大きくなっていき、損失額も大きくなります。こうして私の勝ちパターンの歯車は大きく狂い出しました。

本来ならここで止めるべきです。しかし、私は、自分を見失い始めていました。これは、金を失う事からよりも、投資で成功した自分、これからも成功しつづける自分、というアイデンティティを失う恐怖からであったと思います。負けが増え、資金が減っていくに従い、手の届くところにあった自分の夢見た姿が削られるような気がして、それを取り返すための自分の行動を止められなくなるわけです。毎日毎日PCの前で、血が引いていくような思いで画面を見つめていました。当然FX以外の事は何も手がつかなくなってしまっていました。

今になって振り返ってみれば、トレードを止めれないにしても、何故トレンド転換(円安→円高)したと判断する事が何故できなかったのか。と思います。しかし、自分が負け続けて追い込まれている局面だからこそ、過去の成功体験にすがってしまっていたのだと思います。

そして、儲けた2,000万円は、2008年に入り約半年程度でゼロになってしまいました。それでも私は止めませんでした。栄光の自分を取り戻す為に、FX口座の資金がゼロになっても、どうしてもあきらめがつかなかったのです。貯金等を少しづつ、口座に入れて、自分を取り戻すために、もとは50万から40倍に増やしたんだからと、また投資してしまいます。

今度は、円高トレンドと決めてトレードをするのですが、過去に円安で成功した私は、少し円安への動きがあると、円安トレンドへ変換になると思ってしまい、円高ポジションを解除してしまっていました。ここでも過去の成功に捕らわれ、中途半端なトレードしかできなくなっていました。

そして、200万負け。そこでやっと、もう自分には勝てないと思うようになり、口座を解約しました。

最後に

最初にも言いましたが、FXで勝つことはできます。勝っている人もそこそこいると思います。でも、勝ち続けている人は殆どいないと思います。何故なら、勝ち続けたら止められない、負けるまで止める事ができないと思うからです。

それでもFXをやってみたいと思う方は、絶対に100%勝ち逃げするという強い自制心を口座開設前から持つ、または強制口座解約の仕組み(例えばある程度儲かった時点で奥さん等に強制的に口座解約される)を事前に作っておく 等の工夫をしてください。

では。