DonOkamotoのそれそれ

50才で起業を目指す海外駐在中年リーマンが体験や情報を発信します。

2,000万儲けて、2,000万円失った実体験から言います。FXには手を出すべきではない理由。前編。

はじめに

私は50万円を手元資金に2004年頃にFXを開始、円安の流れに乗り約3年で2,000万円儲けました(下図の赤丸1つ目→2つ目の期間)。でも、2007年以降(下図赤丸2つ目→3つ目の期間)でその2,000万円+αほぼ全て失いました。

(15年経ちますがチャートを見ると、損失局面での心をえぐられるような苦しみを思い出します。)

FXには手を出すべきではない理由

景気が悪くなりそうな現在、FXメディア/Web/Blog等に出てくる自称成金FXトレーダーの影響を受けて、多くの人が収入補填のためにFXを始めようとしている思います。

 

でもやめた方がいいです。

 

その理由は、

 ・勝ち続けると、勝ちが普通になり、更に勝ち続けなければ、満たされない

・強烈な勝ちをもたらし続けた手法は、快感とともに脳裏にこびりつき信念になる

・勝利手法が通用した環境は、突然・急速・巨大に変化し、その手法は無効になる

 

要は、勝てば勝つほど止められず、勝てば勝つほど環境の変化に対応できなくなる。しかし、環境の変化は必ずやってくる。そして、結局は負ける。という事です。

 

よくFXの勧誘blogで以下のような文言を目にします。

FXはギャンブルではなく投資です。きちんと正しい知識を学び、堅実に取引を行っていれば、誰でも稼げるようになります。これからFXを行おうとしている人も、ぜひそのことを頭に入れて、周りの「やめておけ」という言葉に惑わされないようにしてくださいね。そしてもちろん、やるもやらぬも自己責任です。その責任を負う覚悟があるのなら、始めてみてはいかがでしょうか。FXは夢のある世界であることは間違いありませんよ。

当たり前ですが正しくやれば誰でも勝てますよと書いていますよね。

確かに、正しい知識/勉強/情報入手を行い、相場見通しとトレンドが合致し、参入タイミングが良ければ私が2,000万儲けたように、誰でも勝てる可能性は十分にあります。

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 (初心者の時、情報入手の為、ZAIはよく参考にしていました。)

 

しかし、勝つ事はできても、勝ち続ける事はとてつもなく難しい。殆どの人にはできないと思います。

結論は以上で、以下は体験談です。お時間のある方はお付き合いください。

私の体験談

儲けた時の話

2003年頃に、投資信託と株に約50万円程投資していたのですが、手数料取られている割には全く儲からない事に業を煮やして、何か他の儲け話はないかとFXに興味を持ち始めました。当時小さな輸入商社に勤めていた事もあり、アメリカの経済状況やドル円の為替の動向には毎日目を通していたので、自分でも上手くやれるんじゃないかという感覚があったんですね。ただ、そう思って口座開設はしたものの、この50万円は虎の子でしたし、失いたくはなかったので実際の投資になかなか至りませんでした。

(この間、ネットでFXについての情報を収集したり、以下のようなテクニカル分析の本を買ったりして、ある程度の知識を仕入れ、シュミレーション機能を使ってシュミレーション等は、遊び感覚でやっていましたが。)

 そうこうしているうちに、2004年頃から円高になり始め1ドル=100円に近づき始めました。過去の為替の動向や当時の日米の金利差(USの金利は高かった)から、私は円が100円より高くなる事はないだろう!と考え、この時初めてFX投資を開始しました。開始したタイミングが良かったのでしょう、あれよあれよと私は勝ちを積み重ね、1年後には約900万円の利益を確定させました。

相場なので円安トレンドとはいえ、当然上下しながら上昇していきます。上下がある中で、そんなに上手く勝てるものなのかと思われるかもしれませんが、相場のトレンドが自分の見立てと合致して進んでいる場合、テクニカル分析等がだいたい有効に機能します。つまり、私はトレンドは円安と信じているので、円高に動いたとしても、そこは押し目買いのチャンスとなり、少しづつ買い増し、結果として円安に動いたので、利益がどんどん増えていくのです。(当時は米の金利が高かった為、ポジションを放置しておいても、スワップ収入がありましたので、心情的に反転を待ちやすかったというのもあります。)

口座の金額は、どんどん増えていく状況であったものの、自分の意識の中では、決して浮かれていたわけでなく、FX勧誘文言にあるように、自分の資金リミットをきっちり管理し、正しい知識で、堅実な取引をしているつもりでした。

そして2年目も勝ち続けます。投資資金は増えたものの、1年目に比べると円安上昇トレンドは弱まってきたので、収益増加のスピードは落ちたと思いますが、それでも900万円の利益を得ました。2年で合計約2,000万、当然これに加えて、会社の給料もあります。当時31-2歳ですから相当な金額ですよね。

儲け続けると変わる事

後で振り返れば、トレード開始して1.5年過ぎ、収益が1,000万超えた頃になってくると、少しづつ投資・金銭に対する感覚が麻痺してきていたと思います。

負けない自分が当たり前になる

1千万以上が余裕資金として口座にあり、常に数百万円を運用し、例えば1週間百万単位の収益が出る(もちろん時にはロスしますが)という事が長期に渡って続くと、この状態が、自分の普通の生活の一部として完全に定着してくるという事です。(これは例えば、会社に行って仕事して毎月給料が貰えるのが当たり前という感覚に似ていると思います。)つまり、自分では、いつ負けるかわからない、リスクはコントロールしなければならないと冷静でいるつもりでも、勝っている状況が長期に渡って常態化するために、心の奥底では負けるわけがないと強く思うもう一人の自分が醸成されていくという事です。

満足できなくなる

FXを始めた当初は5,000円儲けただけでも、なんて幸運だったんだろうと思え、他では得られない幸運感/高揚感が得られます。(売買のクリック2回するだけで5,000円ですからね。)しかし、勝ちが積み重なり、口座に資金がどんどん増えていくと、同じクリック2回でも5,000円の儲けでは満足できなくなります。1回の売買で少なくとも数十万、場合によっては数百万儲けなければ満足感が得られないようになります。

(当時私が使っていたDMMFXです。)

その他の変化

 ・億を夢見る。(最初は1千万が夢だったが、簡単に到達してしまったので。)

 ・会社の仕事、組織がバカバカしくなる。

 ・やたらおごる。

 

という訳でFX開始して2年、2,000万円儲けた私の感覚は少しづつ変わっていきました。

そして、私はサブプライムローンリーマンショックの局面を迎え2,000万円を失います。

続編は、損した時の話を書きたいと思います。